執着について語ります
今回はスピリチュアルや宗教(仏教)のお話にも出てくる「執着」について、いろいろな視点からお話してみたいと思います。
(´_ゝ`)ふーん
この執着でよくあるのが、
「○○に執着してはいけません!」
「執着があるから苦が生まれるのです!」
「とにかく執着を手放しましょう!」
というパターンの切り口(視点)ですね。
もちろんこの切り口も「正しい、間違っている」という事ではなくて、「そういう視点もあるよね」というものです。
そしてこのブログでよくあるパターンで、笑 とりあえずいきなり結論を言ってしまうと、、
執着を完全に無くす事は無理ゲー
なんです。
(´_ゝ`)あらやだ!
例えば、
「そんな事はない!私は完全に執着を無くしている!」
こういう事を言っている時点で、「執着していない自分」に執着している事になります。
ある意味で本当に執着がないなら、そういう事自体言わない(主張しない)ですよね。
こういう事を言うと、人によっては激おこぷんぷん丸になるかもしれないですが、笑 これから「なぜそう言い切れるのか?」という部分と、執着のメリットデメリットについてお話していきます。
執着と二元の仕組み
まずこのブログを今読んでいるあなたも僕も、みんなもれなく「二元の世界」に存在しています。
「二元の仕組み」というのは簡単に言えば、
- 「高い」と「低い」
- 「善」と「悪」
- 「生」と「死」
というようなコインの裏表のような「二つあってワンセット」というような、この世の仕組みの事です。
また二元とは逆の位置にあるのが、「一元性」と言って別の言葉では、「非二元」、「ワンネス」というもので、悟り系のお話ではよく「すべては一つ」「意識しかない」という言葉で表現されています。
話を執着に戻すと、私たちは「存在」している時点で、執着を完全に無くす事はできません。
先ほどの説明の「一元性(ワンネス)」という状態は存在自体がなく「すべて」なので、ある意味で「完璧」なんですが、逆に私たちのように二元の世界で存在している時点で、「完璧ではない(不完全)」という意味ですね。
(´_ゝ`)ちょっと何言ってるのかわからないんですけど、、
執着というものは存在している時点で、完全に無くす事はできませんが、そのパーセントを減らす事は可能です。
これはなにも執着に限った事ではなくて、イメージ的には「怒り」、「恐怖」、「不安」なども同じ事が言えます。
なので執着は無くすのではく、
- 「上手に付き合う」
- 「飼い慣らす」
という事が大事になってきます。
ではここから執着の「メリットデメリット」についてお話していきたいと思います。
執着のメリットデメリット
先ほどの二元性のお話でも説明したように、執着にも「メリットデメリット」が同時に存在しています。
例えば、
「執着はとにかく悪いもので、無くしましょう!」
という切り口では、執着のデメリットしか見ていないのである意味でバランスが悪いとも言えます。
大事なのは物事のメリットデメリット両方の視点を持つ事で、これからその部分をお話します。
まず執着のデメリットの部分ですが、例えば、
「絶対に金持ちになってやる!」
「絶対結婚して幸せになってやる!」
「絶対仕事で出世して見返してやる!」
これらはわかりやすい執着ですが、こうして何かしら物事に執着すると、
「○○しなければならない!」
というマインドになり、それを達成されない時に大きなストレスを受け続ける事になります。
こうしたマインドの時は呼吸も浅くなり、リラックス状態とは逆の状態になるので、腸の活動も悪くなり病気になりやすくなったりという肉体的なデメリットもあります。
あと未来に対してのマインドが「信頼」ではなく「期待」に近い場合、
「クソッ!こんなに頑張ったのになんでダメなんだよ!」
と期待した分、ダメだった時にエネルギー(運気)が一気に下がってしまうというデメリットもあります。
このように執着というのは視点によっては悪い部分(デメリット)もありますが、もちろんメリットの部分もあります。
例えばオリンピックの選手などいわゆるスポーツ選手で言えば、ある意味「金メダルに対しての執着」がなければ、鬼のような練習量をこなす事ができないかもしれませんよね。
執着というのも「一つのエネルギー」なので、それによってその人自身の持っているパワーを大きく引き出してくれるという部分もあります。
例えば、「お金」に対してめちゃくちゃ執着がある場合、それによって他の人よりたくさんの仕事をこなしたりモチベーションの元になる事もあります。
もちろんこれも「行き過ぎる」と人を蹴落としたり、騙してでもお金を稼ぐという「闇ルート」に落ちてしまう可能性もありますが、その辺りのバランス感覚も大事になってきます。
また別視点で見れば、たとえ執着が行き過ぎたとして「闇ルート」に落ちたとしても、そうした「負の体験」をする事によって、
「この負の経験はこの事に気づくためだったんだ!」
と「気づき」を得て、より人生のステージを上げる事に繋がるというパターンもあります。
そういう意味では、人生に無駄な事はないです。
(こういうパターンを「過去の再定義」といいます。)
人生の中で執着によって問題が起きたとしたら、その「問題」というのは、ある意味であなたにとって「必要」だから起きたとも言えます。
執着から見える自分の裏側
また執着というのはある意味で、「自分」というものをより知るための一つのツールとも言えます。
(´_ゝ`)どゆこと?
今、あなたが何に執着しているか?によってあなたの「裏側」が見えてきます。
例えばあなたが「結婚」に執着しているとします。
「今年中に絶対結婚してやるー!」
物事の「いい、悪い」は置いておいて、こここら少し内観してみましょう。
- そもそもなぜ結婚したいのか?
- 周りの目(親、親戚、友達、世間体)が気になるから?
- 子供が欲しいから?
- 将来が不安だから?(老後など)
などなど理由は人それぞれですが、例えば「周りの目が気になる」場合、
「なぜ周りの目が気になるんだろう?」
「なぜ人にバカにされたくないんだろう?」
「なぜ人によく見られたいんだろう?」
と自問自答していくと今の自分が、
「何に恐れているのか?」
「何に不安になっているのか?」
という部分が見えてきて、もっとさかのぼっていくと過去のトラウマであったりとか、自分の奥のコンプレックスという部分が見えてきます。
(スピリチュアル的なお話では前世のカルマとかの類い。)
この時に気をつけたいポイントは、
「だから私はダメなんだ!」
と自分を責めるのではくて、
「へー私ってそういう人間(設定)なんだ~。」
と、いい悪いはいったん横に置いといて、少し高い位置から俯瞰して自分を見るイメージがいいですね。
その後にそれを改善するかしないかはそれぞれの自由ですが、最初はあくまでも俯瞰して見る事がポイントです。
そして、
- 執着している自分を知る。
- 執着している自分を認める。
- まず執着している自分を許す。
ベタな話ですが、そういった事からまずは始めて、そこから「どうするか?」は先ほども言ったように結論的に人生に無駄な事はないので、自由にやってもらえればいいと思います。笑
(´_ゝ`)まじ?
執着できる幸せ
また別の視点から見れば、「執着できる」という事はある意味で「幸せ」なんです。
逆に言えば先ほどお話した一元性(非二元、ワンネス)の状態だと、執着することすらできないです。
もちろん執着によって「苦」が生まれるというデメリットもありますが、執着があるおかげでより喜怒哀楽を感じたり、よりエキサイティングな人生を送る事ができるという視点もあります。
テレビ的な言い方をすれば、この世での「取れ高」が高くなるというイメージですね。
例えば、生まれて死ぬまでまったく何一つ「執着」がない人生ってどう思いますか?
仮に執着を究極的に無くした人がいたとして、
「我、ただ在る、、」
とか、いっしょに美味しいランチを食べてるひとときに言ってたらどうですか?
正直、会話クソつまんないですよね?
(´_ゝ`)しーん、、
生まれて死ぬまで何一つの悩みもなく、執着もないような「完璧」な存在なら、元々が完璧(ワンネス)なので、そもそも生まれてくる必要がないという事なんです。
ある意味、神様や高次元の存在だって、
「人類や地球を平和にしたい~!次元上昇させたい~!」
と何かしらに執着しているわけですから。笑
「執着しない事に執着している」
という言葉もあるように、存在というものはみんな大なり小なり「何か」に執着しています。
「そんな事はない!私はあらゆる事に対して執着がないです!キリッ」
という人もいるかもしれませんが、何かを食べたり水を飲んだり呼吸をしている時点で、「生きる」という事に執着しているとも言えます。
それが悪いという意味ではなくて、どんな存在もどこかに執着があるし、完璧に無くす事はできないという事ですね。
ここまでお話したように、この二元性世界ではどんな事にも「陰と陽」、メリットデメリットがあるので、執着にも当然メリットデメリットが存在します。
そしてそのメリットデメリット(陰と陽)を認めるバランス感覚が大事なんだと僕は思います。
というわけで今回は、「執着」についていろいろな視点からお話しました。
今回の執着に近いテーマの「いまここ」について書いた記事がこちらです。
→【いまここに生きるとは?】そのメリットデメリットと本当の意味のお話
執着って、欲求に近いのかもしれません。
欲求がなかったら、生き物は生きていけないし。
akikoさんコメントありがとうございます。
「執着」をどう定義するのかにもよると思いますが、やはり執着を完全に無くす事はできないし、無くす必要もないと僕も思いますね。