東京喰種こそ漫画史に残る名作だと思うその理由と感想

東京喰種は漫画を超えた哲学書だと思う

 

ノリです。

今回は僕がめちゃくちゃ好きな漫画、「東京喰種」について好きなだけ語り尽くそうと思います。

 

おそらく東京喰種ファンしかついてこれない内容になるし、この先長くなるし知らない人への説明も面倒くさいので、ファンじゃない方は今のうちに逃げてください。笑

(´_ゝ`)じゃ逃げよ、、

 

本当はもう少し早く、東京喰種という漫画についてこのブログで書きたかったんですけど、先日この東京喰種の最終刊が発売されて話が全て完結したこのタイミングをあえて待っていました。

 

なんせストーリーの結末をしっかり確認してから書きたかったので。。

 

まずこの東京喰種という漫画を語る前に「東京喰種ってどんな漫画?」という一部の人のために簡単にですが説明します。

 

この漫画はタイトル通り現代の東京が舞台になっています。

 

そして喰種の意味なんですが、これは一言で言うと「人間しか食べられない種族」という意味です。

 

「人間を食べる」と聞くとなんだか人とはかけ離れたとんでもない化け物を想像しますけど、そうではなくて人を食べるという部分以外は感情も思考も人間とまったく変わらないんですね。

 

人を食べる喰種と喰種を絶滅させようよする人間との戦いや、葛藤を描いた作品なんです。

 

この漫画の根底にはとても哲学的なメッセージが込められいて、というものをいろいろな視点から描いています。

 

人(命)を食べる喰種が悪だとするなら、それ以外の命(動物など)を食べる人間も悪ではないのか?

 

というようなメッセージが込められています。

 

よくある善対悪という単純なストーリーではなく、視点によって善悪が交差する部分もきれいごとがなくて、僕がこの漫画を好きになった理由でもあります。

 

僕が好きな東京喰種の名言たち

 

東京喰種はヤング系だけあって、先ほども簡単にですが説明したように扱うテーマがけっこう深いです。

 

物語の中で名シーンや名言がたくさんあるんですが、その中でも特に僕が好きな名言をこれから紹介したいと思います。

 

この世のすべての不利益は「当人の能力不足」

 

ヤモリの名言 [引用元 東京喰種7巻]

 

僕はすべてとまでは思いませんが、この言葉にあるように人生のほとんどは当人の「自己責任」なんだと思います。

 

今の現状というのは、いい意味でも悪い意味でも今までの自分の行動によって創り出されています。

 

例えば今よりもよりいい現実を迎えたいなら、「そのような行動」をしないと現実は変わらないと思います。

 

そういう部分をきれいごとなしでリアルに表現した言葉です。

 

こうやってさ突然終わっていくんだな

当たり前みてェだった日常が一瞬で崩れる

終わるときは、、、いつも一瞬だ

 

西尾錦の名言 [引用元 東京喰種12巻]

 

この錦の言葉もとてもリアルです。このセリフはこの世界でも「信用」と同じです。

 

築き上げるのは時間もかかるし大変なのに、「失う」のは一瞬ですよね。

 

梟討伐作戦の時に、自分の力だけではどうしようもない現実を突きつけられた金木くんに錦がかけた言葉なんですが、やはり生きていく上でどうしようもない事ってあると思います。

 

そこから諦めるのか抗うのかも本人の選択なんですが、金木くんがそうしたように後悔しない選択をしていきたいと考えさせられる言葉です。

 

、、奪う行為は等しく悪だ

我々は産まれ落ちたその瞬間からなにかを奪い続ける

食物かかわりあう人々肉親からですら

生きる限り 屠り 殺し 奪い続ける

「命」とは「悪そのもの」

罪を犯し続けるものの事

私は自覚する 私は「悪」だ

 

芳村の名言 [引用元 東京喰種13巻]

 

これもすごく好きな視点の言葉です。

 

生きるという事は本当にきれいごと抜きに、そういう事だと考えさせられる言葉ですね。

 

この世界は二元性なので誰か(何か)が得る(生きる)には、同時に誰か(何か)を失う(死ぬ)という仕組みからは逃れる事はできないです。

 

命という視点から「善悪とは何か?」という事を問われるようなストレートな言葉で、僕はこの東京喰種という作品の中でも芳村さんのこの言葉が1番好きで刺さりました。

 



映画「東京喰種」のノリ的感想


[動画引用元 シネマトゥデイ]

 

今から約1年ぐらい前に映画版の東京喰種ありましたね。ファンならもちろん観ていると思います。

 

もちろん僕も観てますけど、実は映画館で観れなかったんですよね。

(´_ゝ`)だめじゃん

 

その頃いろいろとタイミングが悪くて、いざ行けると思って予約しようとした頃には上映時間が一日一回とかになっていて、結局都合が合わずに行けませんでした。あれはかなり悔しかったな~。笑

 

その後レンタルして観ましたが、感想としてはいい意味も悪い意味も含めて、「原作を忠実に再現しているなぁ~」という印象でしたね。

 

主要なキャラとしては主人公の金木研役にイケメン俳優の窪田正孝さん、霧嶋トーカ役に清水富美加さん、CCG捜査官の亜門鋼太朗役に鈴木伸之さん、同じくベテランCCG捜査官真戸呉緒は大泉洋という配役でした。

 

主人公の金木くんが神代リゼとの出会いから鉄鋼落下事故で半身喰種になり、CCG捜査官の亜門さんとの初バトルまでというほぼほぼ原作通りの展開でした。

 

原作をまるまる知っているファンからすると、もう少し意外性(遊び)があってもよかったのかなという感じです。

 

ただ、主役の窪田くんと大泉洋の演技力は凄いなと改めて感じました。

 

特に真戸役立の大泉洋さんは普段おちゃらけているイメージが強いので、「この人やっぱすげーわ」と感心させられましたね。

 

あと細かい部分を言うと、僕としては喰種の武器の赫子(かぐね)の表現がイメージと少し違うかな~と思いました。

 

特にトーカちゃんの羽赫が、「ちょっと表現が硬いな~」と感じましたね。

 

羽赫って僕のイメージだともっと煙状というか高密度の霧のようなイメージが勝手にあったので、イチファンとしては少し違和感を感じました。

 

そしてこのトーカ役の清水富美加さんと言えば、この映画の後にたしか宗教に出家をして女優を辞めているんですよね。

 

僕は誰が何を信じようとそれはそれでいいと思っているので、清水さんがどこの宗教をやろうと個人の自由だし、別にいいと思っているんですが、後に清水さんがこの東京喰種のトーカ役で出演した事に対して、

「人を食べる役なんて本当はやりたくなかった、、」

というような事を言っていたみたいなんですが、僕はこれを知った時に正直とても残念な気持ちになりました。

 

なぜかと言うと清水さんはこの言葉からわかるように、この東京喰種という作品の根っこの部分のメッセージを理解せずに、主要キャラの霧嶋トーカ役を演じていたんだなと僕は思ったんですね。

 

先ほども言ったように、東京喰種のテーマの一つに「命」というものがあります。

 

人も等しくそうですがほとんどの場合、命は命を犠牲(食べる)にしないと生きていけないです。

 

先ほどの芳村さんの名言にもあったように命を奪う事が悪なら、きれいごと抜きに自分ももれなく悪だとまず自覚するということ。

 

そして自覚するからこそ自分が正義(正しい)という視点だけではなく、命を奪う側の視点も持つことで、より生きることに謙虚になる事ができるんだというメッセージが込められいるんだと僕は思うんですね。

 

霧嶋トーカは東京喰種の中でもかなり重要なキャラクターなので、ちゃんとこの作品のメッセージを理解している人にこそ演じて欲しかったし、もっと本当に霧嶋トーカ役をやりたかった女優さんにやって欲しかったな~と、イチファンとしては感じました。

 

東京喰種のラストメッセージとは?

 

僕は東京喰種reの16巻(最終巻)を読む前に、「どんなラストになるのかな~?」と考えていた時に、いわゆるバッドエンドもあり得るなと思っていました。

 

というのも作者の石田スイ先生は、今までも作品の中で、「え?このキャラここで死んじゃうの?」という事がよくあったので、ファンとしては望んではないんですけど、バッドエンドは少し覚悟していました。

 

、、、

 

が、しかし!

 

読み終えた結果、めちゃくちゃハッピーエンドだったので個人的にはすごく嬉しかったです。

 

そして最後の宿敵、「旧多」とのバトルシーンは心躍りました。

 

特に旧多が金木くんに敗れ、「なぜ旧多はここまでに至ってしまったのか?」という部分と自分の想いを語ったシーンがとてもよかったです。

 

その旧多が金木くんに語った言葉、、

 

「いつか」すべて「無駄」になる

僕は小さい頃からこう考えてました

生きていることも

死んでいくことも

つくることも消費することも

価値なんてない

意味なんてない

すべてくだらない

(中略)

どうせ死ぬし

いずれ全てなくなるじゃないですか

この世界はまるで玩具箱だ

遊ぶだけ遊んだら時間が来てはいおしまい

箱は閉じられて

二度と開く事はない

 

[引用元 東京喰種re16巻]

 

この旧多の想いも、一つの視点としては正解だしすごく共感できるんです。

 

どちらかというと「この世は意味も価値もない」というような虚無感に近い、スピリチュアルでも悟り系によくある「非二元論」に近いものがあるなと個人的には感じました。

 

そしてその旧多の言葉に対して拒絶するわけでもなく、優しく語りかける金木くんの言葉もまた印象深でした。

 

リゼさんとの約束の日を境に

ヒトの世界と隔絶され、すべてが変わり始めました

命を狙われたこともありました

惨たらしく痛めつけられたこともありました 、、、

上手く成し遂げられずに失うことも 、、

でも新しい居場所が出来た

友人のような仲間たちも

師とよべる人も

愛する人も

あれだけ間違えてきたのに

あれだけ傷つけてきたのに

「無駄」だったなんて思えないんです

(中略)

僕にとっては、、ぜんぶ必要なことでした 、、、

この世界は

この世界は間違ってない

ただそこにあるだけだ

たとえ「いつか」なにもかも無駄になるとしても 、、

僕は今日みたいにあがき続けます旧多さん

 

[引用元 東京喰種re16巻]

 

金木くんのこの視点すごく好きですね。

 

この世界は確かにある視点からすれば確かに意味も価値もないかもしれないけど、それでも自分なりの意味や価値をつけ生きていく。

 

この言葉は僕としてはもう共感以外の何ものでもないです。笑

 

命があるってことは、必ず誰しもいつかは終わりがきます。

 

だからと言って「じゃあもうどうでもいいや~」じゃなく、どれだけ自分が死ぬときに納得して終われるのか?

 

100%は無理かもしれないけど、そのパーセントを少しでも上げることは可能で、それは今から自分がどう生きるかによると思います。

 

東京喰種での旧多と金木くんの最後の会話を見ていると、

「二元論(金木くん)」対「非二元論(旧多)」

というようなイメージが重なりました。(あくまで僕の個人的な効果効能です)

 

どちらが正しいわけではなく、それぞれに想いがあってそれぞれに正しいんですよね。

 

そして旧多の最後の言葉もまた印象的でした。

 

普通に生きたかった」なんて言ったら

嗤(わら)いますよねえ

 

このセリフの時の旧多はなんだかすごく清々しくて、とてもいい表情だと思いました。

 

ちなみにこの「嗤う」という言葉をなぜ使ったのかと思って調べてみると、この字は「あざわらう」という意味を持つみたいですね。なるほで最後の最期まで「旧多らしい」ですね。

 

この東京喰種という漫画は、僕にとっては本当にきれいごとがなくて素晴らしい作品でした。

 

王道系の漫画はどうしても主人公=「正義(正しい)」という色が強いので、僕みたいなうがったものの見方をする人にはあまり刺さらないんですよね。笑

 

まとめ

 

東京喰種はいろいろな角度から物語を描くので、「視点」の違いについても勉強になります。

 

今後これだけの漫画が世に出てくるかは分かりませんけど、とにかくこの東京喰種という名作漫画を世に生み出してくれた石田スイ先生には、もう感謝の気持ちしかありません。

 

最終巻の「あとがき」で語られていたんですが、石田先生がこの東京喰種という漫画を連載していて、「楽しいと思ったことは一度もなかった」という言葉がとてもリアルで好きです。

 

というのもこの二元性の世界で読者が楽しめるという事は、同時に作者が苦しむという事が必要になります。

 

そういう部分も「やっぱりきれいごとがないな~」と感心せずにはいられませんでしたね。笑

 

石田スイ先生。7年に渡る連載お疲れ様でした。

 

そして東京喰種楽しかったです。本当にありがとうございました。

 

 

「映画キングダムのノリ的感想」についてはこちら。

キングダム映画版の個人的な感想は主演の山崎賢人がとにかくアツい

「映画いぬやしきのノリ的感想」についてはこちら。

映画「いぬやしき」は佐藤健が本当の主役だと思う理由

 

 

↓東京喰種といえばやっぱりこの曲でしょう。

[出典 https://www.youtube.com/watch?v=3_1aEI2NhM8 ]

 

追伸

ちなみに余談ですがブログ本文の中では出てこなかったんですが、笑 僕が東京喰種の登場人物の中で1番好きなキャラクターは有馬貴将です。

 



 

[画像出典 https://unsplash.com]

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