【映画いぬやしき】は佐藤健が本当の主役だと僕が思う理由

映画いぬやしき

映画「いぬやしき」観てきました

先日映画を観に行ってきました。

 

「いぬやしき」という映画なんですが知ってますか?

 

僕は原作となっている漫画でこの作品を知り、とにかくめちゃくちゃ面白い話で、一気に全巻読んだ記憶があります。

 

というのも、この「いぬやしき」という作品は、どちらかといえば短編的な作りになっていて、物語的にも出し惜しみなしで一気にラストまで突っ走るような男気溢れる作品なんですね。

 

絵もきれいでバトルシーンも迫力あるので、ホントに作品の世界観に引っ張りこまれて、

「え?これ次どうなんの?」

と読む事を止めさせてくれない漫画です。笑

 

そして僕がこの作品を好きな理由は、物語の舞台が東京の新宿など実在する場所でありながら、一般人が宇宙人の乗り物(UFO?)の墜落に巻き込まれて超生命体になってしまうという、「現実と非現実の融合」が違和感なく描かれているからなんですね。

 

こういう設定を違和感なく描くというのは作者の力量が問われます。

 

今回そんな大好きな漫画の実写映画化という事で、

「これは絶対観にいかねば!」

と決めていました。

 

まずこのいぬやしきという作品を知らない方もいると思うので、簡単にですが概要を説明します。

映画いぬやしきのあらすじ

見どころ:映画にもなった「GANTZ」などで知られる奥浩哉の人気漫画を『GANTZ』シリーズなどの佐藤信介監督が実写映画化。

突然の事故をきっかけに、超人的な能力を得た初老のサラリーマンと高校生が、それぞれの目的で強大な力を行使するさまを描く。

自分の力を人助けのために生かす主人公を木梨憲武、同じ能力を手に入れるも悪用する大量殺人鬼を、『るろうに剣心』シリーズなどの佐藤健が熱演。

本郷奏多、二階堂ふみ、伊勢谷友介らが脇を固める。

あらすじ:定年を控えるうだつが上がらない会社員・犬屋敷壱郎(木梨憲武)は謎の事故に巻き込まれ、目が覚めると見た目は変わらず、体の中はサイボーグになっていた。

超人的な能力を手にしたことを自覚した彼は、その力を人のために使うことで存在意義を見いだすようになる。

一方、犬屋敷と同様の事故で同じ能力を備えた高校生・獅子神皓(佐藤健)は、敵対する人間を全て消し去りたいと考え…。

[出典 シネマトゥデイ]

ネタバレとノリ的感想

全体的な内容はこんなカンジなんですが、原作漫画の一ファンとしてはこの実写映画化について少し気になっていた所がありました。

 

それは物語の主役の「犬屋敷壱郎」役が、とんねるずの木梨憲武さんという事。

 

僕の中でのイメージとしては木梨さんは、明るくてハツラツとした性格というのがどうしてもあったので、漫画で登場する犬屋敷とはイメージが真逆だと感じていました。

 

というのも漫画での犬屋敷はいつも「プルプルッ」と小刻みに震えていて、内気、小心者、おとなしいという設定なんですね。

 

、、、

 

だけどもだっけ~ど!

 

映画を観て思ったのが、「さすがノリさんや、、」という感想でした。

 

やっぱりあの人、演技力凄いですね。

 

確かに映画冒頭あたりではまだ観る方も慣れてないので、

「犬屋敷にしてはちょっと口調が早いような、、」

少し犬屋敷役のノリさんに違和感があったんです。

 

漫画での犬屋敷はあまりハキハキとしゃべらないイメージなので。

 

でも映画を観て30分も経つ頃になると、もう犬屋敷役のノリさんに対しての違和感が全くないんですね。不思議なことに。笑

 

これって完全にノリさんが演じる犬屋敷壱郎の世界観に入り込んじゃってる状態です。さすがの一言。

 

敵の獅子神皓役「佐藤健」さんは漫画の獅子神皓に近いイメージで、最初っから違和感がなかったです。

 

男子高校生役なんですが佐藤健さんって今、NHKの朝ドラ(半分、青い)も男子高校生役やってるんですよね。

 

少し調べてみると今現在2018年で29歳なんですね。

 

でもかっこいいから全然高校生役でイケちゃうんです。

 

物語のラストで犬屋敷役のノリさんと上半身裸のバトルシーンがあるんですが、また佐藤さんの上半身がカッコいいんですね。

 

ムキムキ過ぎず程よく腹筋が割れていて、やはりこの映画の撮影のために体を作ってきたようです。

 

これまあ女性はもちろんですが、ヘタしたら男性の僕ですら興奮、、

( ´∀`)Σ⊂(゜Д゜ )たわけが!

 

もうこの肉体美だけで軽くお茶碗3杯いけますよ。

(´_ゝ`)ひく~

 

、、、

 

原作の漫画では宇宙人に改造された体(マシン)で、東京新宿を舞台にSF的なバトルシーンがあるんですが、さすが今の日本のCG技術力は凄いです。

 

メカニカルなシーンも全然違和感なく観れました。

 

原作の話とは少し変えて、迫力のある空中のバトルシーンをメインに描かれていました。

 

そして映画いぬやしきは、終わり方が漫画の終わり方とは違ってましたね。

 

漫画では犬屋敷も獅子神もどちらも地球を守るために、宇宙の隕石と共に消滅してしまうというどちらかといえばバットエンド的なラストなんですが、今回の映画版はその途中で終わるような感じで、どちらも生きたままエンディングを迎えています。

 

まあ一言でいえば、「さわやか~」に終わってました。

 

これに関しても賛否両論あると思いますが、たぶん原作の終わり方までもっていくとすると、時間が足りなくなると思うんですよね。

 

無理やり話を詰め込めばできない事もないんですけど、それをやってしまうと今度は物語の焦点のパワーが弱くなるんだと思います。

 

ようはクライマックスの山場は一つに絞らないと、物語全体のパワーが落ちてしまうんだと思います。

 

だから映画版としての話の終わら方としては、これでよかったんだと僕は思いました。

映画いぬやしきから学ぶ二元性

僕的には映画の感想はだいたい話したので、ここからは少しおスピ的な視点で語りたいと思います。

 

このいぬやしきという作品はとてもわかりやすく、「善と悪」という「二元性」が描かれています。

 

犬屋敷(善) 対 獅子神(悪)

 

ただ、いわゆるアンパンマンスタイルのような単純な、

アンパンマン(正義) 対 バイキンマン(悪)

ではなくて、いわゆる悪役の方の視点も描かれています。

 

この世に存在する以上、この善と悪という「二元性という仕組み」からは逃れられないんですが、普通みんな誰しも悪役になんてなりたくないわけです。

 

今回の獅子神もそうだったように。

「ジジイがヒーロー(正義)で俺が悪役、、、」

というセリフからもわかるように、誰だって正義役がいいわけですよね。

 

この世に生まれた赤ちゃんの時は、みんな等しく悪ではないです。

 

周りの人たちだってみんな、「悪になって欲しい」なんて思ってないですよね。

 

でもみんなそれぞれ環境が違い、どこかの段階でいわゆる悪になってしまう場合があります。

 

今回の獅子神もその辺りの描写は少なかったんですが、主に家庭環境が原因でした。

 

獅子神のお母さんがガンになってしまい、それを知った時の獅子神のひと言も、

「なんで母さんばっかりこんな目に遭うんだ、、」

と自分たち家族に置かれた状況の対極になる、「幸せな家庭」にある人たちをだんだんと恨むようになりました。

 

そうしたこの世の中に対する不満が引き金になって、獅子神はどんどん悪の方向に突き進む事になります。

 

これはどんな事でもそうですけど、その人の奥底の気持ちというのは、

体験したその人にしかわからない

という事。

 

だからと言って、悪い事をしてもいいという話ではないです。

 

この世界で生きていくには、この世界のルール(法律とか)がありますから。

 

スピリチュアルの世界でも占い師やオーラが見えて人生相談とかありますが、その人の大まかな所はアドバイス出来ても、やはり「奥底の気持ち」というのはわからないです。

悪役こそ主役だと僕は思う

これはもちろん映画の世界での話ですが、この悪役のおかげでストーリーが盛り上がるんですね。

 

ある意味、物語の主役とはこの「悪」の部分です。

 

アンパンマンのバイキンマン(悪)は「なぜそれをやるのか?」という理由があまり見えてこないので、正直言って共感するポイントがないんですが、いぬやしきでの獅子神は人間が誰しも持っている負の感情なので、共感が持てるんですね。

 

善も悪もどちらも共感できるから、これだけ物語の世界観に引き込まれてしまうんだと思います。

 

そして善と悪という二元性も、それを見る人の「視点」によって変わります。

 

ある人から見た正義は、また別のある人から見れば悪になるかもしれないように、「正しさ」というのはある意味で無いとも言えます。

まとめ

映画「いぬやしき」はこの善と悪の狭間のせめぎ合いを、うまく表現している作品だと思いました。

 

あとこのいぬやしきは邦画なのにバトルシーンは、「映画スパイダーマン」を彷彿とさせるアクションシーンの迫力がありましたね。

「最近の邦画もやりおるな~」

と久々に行った映画館で、おっさんは感心してしまいました。笑

 

映画は好きなんですが、よほど「観たい!」と思うものしか行かないので、また映画に行ったら書きたいと思います。

 

「映画未来のミライの感想」についてはこちらです。

映画「未来のミライ」はつまらない?そんなことないと思う理由

「映画キングダムの感想」についてはこちらです。

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[画像出典 Unsplash]




4 Responses to “【映画いぬやしき】は佐藤健が本当の主役だと僕が思う理由”

  1. ノリさん、こんにちは♪
    映画「いぬやしき」の記事、ノリさんが本当に好きなんだなあというのがつたわってきました。佐藤健さんの高校生本当に違和感ないですよね(笑)
    あと記事のなかですごい推されていた佐藤さんの腹筋美(?)が少し気になります(笑)(;つД`)

  2. 邦画を観ることは少ないのですが、この記事の概要を読む前に「いぬやしき」を見てみました。
    「いや、びっくり!」の一言です。
    佐藤健さんは、数少ない私のお気に入りの俳優さんです。木梨憲武さんも、好きですね。そして三吉彩花さんもお気に入りです。二階堂ふみさんは高校生!と驚く前に「似てる」と思ったのが先です。
    とにかく、面白い映画を紹介してくださり、ありがとうございました。

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