映画鬼滅の刃無限列車編の感想と今、日本で人気の理由とは?

人気の「映画鬼滅の刃無限列車編」観てきました

[動画引用元 アニプレックス公式]   どうもノリです。 最近の事なんですけど、巷で噂の「映画鬼滅の刃無限列車編」を観てきました。   そもそもこの作品はワンピースやドラゴンボール、スラムダンクなどで有名な週刊少年ジャンプ作品なんですけど、僕ももう40過ぎたおっさんなので最近はジャンプ自体読んでなくて知らなかったんですね。笑 (´<_` )おっさんか!   いろんな所で「鬼滅の刃面白いよ!」みたいな事を耳にして気にはなっていたので、最初はアマゾンプライムのアニメ版から見ました。 (余談ですがアマゾンプライム自体入っていた事を知らず、通帳から毎月謎の500円が引かれている事を知って調べてみた所ソレ(アマゾンプライム)でした。笑)   結果、どハマりしてアニメ版を一気に見て、その後コミックを買いに本屋に行くも全巻売り切れで絶望を味わうことに。。   その後ムキになった結果、ネットでかなり割高にもかかわらず全巻購入しました。笑   作品自体の連載はもう終わっているんですが、僕はコミック派なのでまた最後の23刊(12月発売)待ちなのでまだ結末は知らないんですね。   なのでこの鬼滅の刃については、結末をしっかりと読んでから改めて記事を書きたいと思っています。

鬼滅の刃とは?

「そもそも鬼滅の刃って何?」 という人もいるかもしれないので、めんどくさいけど超簡単に説明します。   時代は大正時代で人間を食べて生きる「鬼」が存在するという設定です。   その鬼は普通の刀で切られてもすぐに傷が回復したり、手足や首を切り落とされても再生して「死なない」という特長があります。   鬼を滅するには2つの方法があって、
  • 一つは太陽の光に当たると消滅する。
  • 二つ目は太陽の光を浴びた特殊な金属で出来た「日輪刀」という刀で首を斬ると消滅する。
という2パターンです。   この鬼は人間を食べるために容赦なく襲ってきて、普通の人間では当たり前ですが手も足もでません。   そこで「鬼を滅する事」を専門とした、「鬼殺隊」という人間の集団が誕生しました。 (鬼殺隊の中には「水」や「火」などの流派みたいものが存在して、それぞれにリーダー的な立ち位置の「柱」が存在します。)   鬼滅隊が日輪刀を手に鬼と戦うという所から、作品名の「鬼滅の刃」に繋がるんですね。   物語としては、そんな鬼やら鬼殺隊やらと一切関係のない幸せな暮らしをしていた「竈門炭治郎(かまどたんじろう)」という少年の家族が、ある日突然鬼に襲われて妹の「禰豆子(ネズコ)」以外皆殺しにされてしまうという悲劇から始まります。   そこから炭治郎の妹ネズコが「鬼」になってしまい、その妹を「鬼から人間に戻すため」に炭治郎は旅に出るという流れです。

なぜ鬼滅の刃が人気なのか?

鬼滅の刃は今年(2020年)の流行語にも選ばれるほど人気の作品になりました。   週刊少年ジャンプで連載されていたという事で、一見、刀でガシガシ戦うだけの「少年向け」の印象を受けるんですけど実はそれだけではないんですね。   この作品の内容はけっこう「哲学的」な部分があるんです。   その辺りは僕の好きな漫画の「東京喰種」に通じるものがあるなと思っています。 →【東京喰種】こそ漫画史に残る名作だと思うその理由と感想   それは例えば今回の映画、「無限列車」のテーマで言えば人間の「生き様」「死に様」を描いていたりします。   人間にとって何が「強さ」なのか?   人間にとって「死」とは何か?   というようなテーマが作品を通して描かれています。   今年2020年になって世界中がコロナ禍になって、その「今」にこの鬼滅の刃の映画が爆発的に記録を伸ばすのにはやはり「意味」があると僕は思うんですね。 (もちろん僕のただの視点の一つです。)   今の人に「必要なメッセージ」がこの映画にはあると感じました。   今回は「そのメッセージはなにか?」という部分を少しお話してみたいと思います。

生き様と使命

先ほどこの作品には「生き様」「死に様」が描かれていると言いました。   その生き様とは物語の主人公の炭治郎ではなくて、鬼殺隊炎柱「煉獄杏寿郞(れんごくきょうじゅろう)」という人物です。   実質、今回の作品の主役はこの煉獄さんと言っても過言ではないです。   この煉獄さんの生き様は物語のクライマックスで、鬼のナンバー3「アカザ」との死闘で描かれています。   煉獄さんは鬼殺隊の「柱」なので人間離れした強さを持っています。   普通の鬼なら瞬殺できる強さを持っているんですが、相手も鬼のアカザもナンバー3なのでこちらも異次元の強さです。   戦いの前に鬼のアカザが煉獄さんにこう言います。   [画像引用元 kangaeta.site]   「お前も鬼にならないか? 鬼になろう杏寿郞。 そうすれば百年でも二百年でも鍛練し続けられる強くなれる。」   という提案をしますが、煉獄さんはその提案をキッパリと断ります。   そして鬼のアカザに対してこう言います。   「老いることも死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ。 老いるからこそ死ぬからこそ堪らなく愛おしく尊いのだ。 強さというものは肉体に対してのみ使う言葉ではない。」   アカザ(鬼)と煉獄さんの中で「強さ」というものの定義が違うんですね。   アカザ(鬼)は目に見える部分の「肉体の武力」という強さを求めているのに対して、煉獄さんはそういう強さには執着がなくて人間の「弱さ」という部分を認めています。   弱さを認める「強さ」を持っています。   逆に鬼のアカザはこの「弱さ」が極端に嫌いで認めようとはしません。   闘いが始まり煉獄さんが鬼のアカザにいくらダメージを負わせても、一瞬でダメージが回復してしまうのに対して、煉獄さんは生身の人間なので目はつぶれ肋骨は折れて徐々にボロボロにされてしまいます。   そしてアカザ(鬼)の攻撃によって、いよいよ自分の命が尽きようとした状態になった時、逃げる事も命乞いする事もなく煉獄さんは最後の命という炎を燃やします。   [画像引用元 movies-collector.com]   「俺は俺の責務を全うする!! ここにいる者は誰も死なせない!」   結果的に煉獄さんはアカザ(鬼)に殺されてしまいますが、宣言通りにその場にいた者は誰一人として殺されずに済みました。   そしてこのシーンは今の時代に対するメッセージを感じました。   たとえそれが自分にとってどんな危機的な状況であってたとしても、   どんなに逃げたしたくなる状況であったとしても、   目の前の損得を越えて、自分の心の奥底にある想い(使命)を全うする。   その一瞬一瞬を生ききる。   たとえ今、死のうとも納得できる生き方をしているか?   たとえコロナ禍で絶望的、悲惨な状況であっても自分の想い(使命)を全うした生き方をしているか?   というメッセージを個人的に感じました。   作品を観てもらえばわかりますが、とにかく煉獄さんの「生き様」「死に様」がカッコいいんですね。 (余談ですが煉獄さんのような生き方をしている人は以前書いた「人生のステージ」でいえば第4の使命のステージになります。) →【人生のステージ(魂レベル)】にある4つの段階と高い人低い人の特徴   僕も原作を読んで内容を知っているのにも関わらず泣きました。笑 (´<_` )ぴえん   今、日本に限らず世界中がコロナによってある意味あちら側に「試されて」います。(という一つの視点です。)   その大変な世の中でこの困難を乗り越えるために「心を燃やす」きっかけを与えている作品だと個人的に感じました。   これだけ記録的なヒットになっているのは映像の美しさや作品の面白さはもちろんなんですが、日本人のもっと深い意識の部分に影響を与えているからこその結果になっていると僕は勝手に思っています。   鬼滅の刃、コミック一巻から読むのがオススメですね。   というわけで、最後に今回の締めとしてこの言葉で終わりたいと思います。    

心を燃やせ。

    「関連記事」→【映画キングダム】の個人的な感想は主演の山崎賢人がとにかくヤバい  

[画像出典 Unsplash]




コメントを残す

CAPTCHA